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 「再生」とは生体の失われた細胞・組織が、幹細胞の増殖・分化や分化した細胞の分化転換によって補われることと定義されます。現在、発生過程を一部再現させることにより臓器再生を目指そうという新しい学問潮流が生まれつつあり、まさにこれに立脚した治療哲学である「再生医学」、そしてその実践である「再生医療」が21世紀の医学・医療の進むべき一つの方向であると期待されています。

 私達は、京大の山中伸弥教授との共同研究により、iPS細胞由来の神経前駆細胞移植による脊髄損傷動物の機能回復に成功しました(Tsuji et al., PNAS, 2010)。

 この講演では、幹細胞の制御メカニズムに関する最先端の研究成果と、難治性の精神・神経疾患の治療法開発や病態解明、さらにはiPS細胞研究の最近の我々の研究成果や世界的動向、そして、iPS細胞研究と並行して我々が開発を進める遺伝子改変霊長類モデル(Sasaki et al., Nature, 2009)とその活用について紹介したいと思います。

記念講演   (終了しました)

「iPS細胞を用いた神経系の再生・疾患研究」

講師 岡野 栄之 氏
 慶應義塾大学医学部 教授

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